視認性、景観調和性、車椅子利用者に配慮した視覚障害者誘導用ブロック見学・説明会のご案内(この説明会は終了しました)

2017年4月23日(日)   13時~16時
2017年4月29日(土・祝) 13時~16時

株式会社リクシル 大島事業所 構内駐車場(正面から入って右奥の突き当たり)
136-0072 東京都江東区大島2丁目1-1
地下鉄住吉駅(東京メトロ半蔵門線、都営新宿線)
徒歩の方はA3出口下車 徒歩8分
車椅子/ベビーカーの方はB1, B2出口下車 徒歩10分

説明と会場案内のホームページ  http://jfly.iam.u-tokyo.ac.jp/block/

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東京大学伊藤研究室・株式会社 LIXIL Water Technology Japan・日本興業株式会社・株式会社キクテック・DICカラーデザイン株式会社・NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構

■ 説明(10~15分程度)は毎時 0 分と 30 分に行います。見学には 30 分程度ご用意下さい。

■ 事前参加登録は不要ですが、当日受付で参加者を記録しますので、お名刺等があればお持ち下さい。
お手持ちの車椅子やキャリーバッグ等があれば、参考に持参されるとよいかも知れません。

■ 趣旨説明

視覚障害者誘導用ブロック(以下:誘導ブロックと略記)は、目が見えない人だけでなく視力の低いロービジョン(弱視)者にとっても、安全な歩行経路を「色のついた明確な帯状のライン」として分かりやすく示すための記号(視覚ガイド)として機能しています。このため、各種のバリアフリーガイドライン等でも「誘導ブロックは視認しやすい黄色で敷設する」ことを推奨しています。

しかし、黄色の誘導ブロックは非常に目立つ色であるために景観と調和しにくく、都市景観への配慮から路面と同じような色や、白や黒の無彩色、突起だけをステンレス製の鋲で作ったブロックなどが設置されるケースが増えてきました。視力の低い人にとって、このようなブロックは視認しにくく、白線や歩道の形状や装飾模様とも間違えやすいなど、危険が伴います。

そこで誘導ブロックとしての視認性・記号性を確保しつつ、景観との調和も実現できるような、淡い黄色系の色調の誘導ブロックを開発しました。ロービジョン者による何回もの視認性検証試験を経て絞り込まれた、いくつかの候補色の誘導ブロックを実際に舗装路面に埋め込んで敷設し、褪色や汚れによる影響を見ながら視認性を比較する長期試験を行っています。

また、誘導ブロックは本来は移動円滑化を図るためのバリアフリー設備ですが、車椅子やベビーカーの利用者、車輪付きキャリーバッグを引っ張る旅行者、荷物を運ぶ台車を押す人などにとっては、逆に突起の段差が移動のバリアになることがあります。一般の歩行者も、突起の角が靴に引っかかって、つまずくことがあります。そこで、さまざまな車輪幅の製品がなるべくスムーズに通過できるように突起の形状と配置に配慮を加えた誘導ブロックを試作して、路面に敷設しました。

このような配慮を加えた誘導ブロック試作品を実地でご覧いただき、ご意見をいただけますと幸いです。

問い合わせ先:
伊藤啓
東京大学 分子細胞生物学研究所
〒113-0032 東京都文京区弥生 1-1-1
電   話:03-5841-2435 携帯 090-3452-6362
電子メール:itokei@iam.u-tokyo.ac.jp ・ ito@cudo.jp
案内HP :http://jfly.iam.u-tokyo.ac.jp/block/