新しい目覚まし時計を買おう!と思い、時計売り場を眺めていると、ひときわ目立つ時計がありました。
かわいいその時計をよくよく見ると、数字は”12色”に色付けされ、平仮名で「1じ」「2じ」と書かれています。
子どもが時計の読み方を覚えるための時計のようでした。この時計…どこかで見たような…過去を巻き戻していると、あるD型色覚のお父さんが話していたことを思い出しました。

「子どもが、物と色の名前の結びつきができるようになったようで、物を指しては”これ〇色””あれ〇色!”って言うんで、へ~そうなのかって(笑)。色の名前を知らないものって、けっこうあるんですよね。ときどき”これ何色?”って聞かれるんだけど、適当にごまかしています(笑)。」

このお父さんは、イモ虫が黄緑だということも最近子どもに教わったといいます。
けれど、イモ虫が何色かを知らなくても、生活に不便があるわけではありません。仕事ができないわけでもありません。

困ることといえば、子どもと遊んでいるときに”ドキッ”とすることくらいでしょうか。お父さんは、「こうしたことも、おもしろくて」と笑っていました。

大人になって「犬って茶色?」と聞くと、「なに、ふざけてるんだ(笑)」と笑われた…というような話は、色弱の人の”あるある話”です(笑)。

物と色の名前の結びつけは、教わったり、自分で学んだり、失敗した経験を通して、「これは〇色である」ことを色弱の人は記憶していくため、大人になっても「これは何色か」わからないことはよくあるのです。

「これは何色である」とうことを知らなくていいものもあるけれど、知っていた方が便利なことはあります。それは、私たち人間は色の名前でやりとりをするからです。

!参考!
NHKのお天気予報は、地図を指し示すときに「色の名前」+「形や場所」を指し示しているのをご存知ですか?
耳障りということもなく、私は気になりませんでした。

■最新の物の指し示し方
「色の名前」+「色以外の情報」…あなたも、試してみませんか。(CUDOスタッフK)