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公益社団法人 日本眼科医会では、小冊子「色覚異常といわれたら」を発行しています。この小冊子は、医学博士で色覚専門の安間哲治氏が監修。学校で希望者に行われる色覚検査につづき眼科医で検査を受けた結果P型Pa型D型Da型などの色覚型だといわれた人や保護者などに配布する目的で作られました(冊子では眼科用語として「色覚異常」という言葉が使われています)

8章に次の記載がなされています。
「不特定多数の人が利用する施設では、高齢者や障害者などに配慮したバリアフリー化が進んでいます。目の悪い人に対しては、地面や床面に敷いてある黄色の点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)があり、足の悪い人には階段の横に設置されているスロープなどがありますが、色覚異常の人に対するバリアフリー化はまだまだ遅れています。

色覚異常に対するバリアフリーとして、カラーユニバーサルデザインが提唱されています。これは色覚異常に配慮した配色を基本にしたもので、色覚正常者にも自然に感じられ、高齢者にも優しく見やすいデザインです。

例えば、青と黄色の組み合わせであったり、明るさや鮮やかさに差をつけたもの、あるいは、色の周囲に白や黒やグレーなどの無彩色で縁取りをつけたり、表示の形を変えたデザインです。色覚異常は治るものではありませんが、近い将来、さまざまな分野にカラーユニバーサルデザインが採用されてくると、色覚異常の人にも住みやすい世界になることでしょう

2004年に有志でCUDOを創設し普及活動を進めてきました。こうした冊子に社会側の対応が記載され、特に私どもが提唱するカラーユニバーサルデザインの普及について記載していただくことは、たいへんありがたいことで感謝します。社会の色使いをより多くの人に見分けやすいものに変えて行くことはみんなのためになるのですから、当たり前のことだと思っています。

日本眼科医会の窓口に伺ったところ、この小冊子は配布を希望する眼科などにあるとのこと。現在はネットでも閲覧できますのでリンク先を記載しておきます。

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https://www.gankaikai.or.jp/health/50/