NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(以下:CUDO)は、このたび「カラーユニバーサルデザイン・マネジメントシステム認証(以下:CUDMS)」を開発。カラーユニバーサルデザイン認証印刷物の製作受託サービス事業者認定を開始いたしました。

CUDMSは、CUDOが行うカラーユニバーサルデザイン(Color Universal Design:CUD)認定の新制度として、「CUDを導入し管理する事業者」としての企業や団体の資格認定を行うものです。


CUD認証における現状
企業や団体が、「CUD認証マーク」を自社の製品に表示するためには、第三者機関としてのCUDOによる個別の製品検査と承認が必要です。印刷物や映像、情報メディア制作などデザインから納品まで納期の短い製品等に対する認証取得は、認証を依頼する企業・団体に一定の経験が必要でした。
CUDMS導入のメリット
CUD認証製品の制作に必要な、品質管理の体制、運用ルールの社内教育、制作ツール、人員の要件をマネジメントシステムとして規定し、事業者を認定する制度を新たに開発しました。

これによりCUDOはCUD製品の大幅な拡大が行えると同時に、事業者認定を受ける企業や団体は、さまざまな製品で個別案件ごとCUDOの第三者認証を経ずとも、短期間に認証取得することが可能になります。

〔参考〕
■カラーユニバーサルデザインについて
カラーユニバーサルデザイン(CUD)は、色覚タイプの違いを問わず、より多くの人に利用しやすい製品や施設・建築物、環境、サービス、情報、印刷物等を提供するという考え方です。社会には、遺伝子のタイプの違いやさまざまな目の疾患によって色の見え方が一般の人と異なる人が存在し、いわゆる「色弱者」は、日本では男性の20人に1人、日本全体では320万人以上いるとされています。

CUDに配慮すれば、一般色覚・色弱といった色覚特性に関係なく、多くの人に正しく情報を伝えることができます。これは情報を受け取る側だけでなく、情報を発信する側にもメリットになります。

 

 ■カラーユニバーサルデザイン機構について
CUDOは、社会の色彩環境を多様な色覚を持つさまざまな人々にとって使いやすいものに改善してゆくことで、「人にやさしい社会づくり」をめざすNPO法人で、各種媒体(宣伝物、動画、サインパッケージ)におけるユニバーサルデザインの実践について検証・評価を行っています。

※CUDの詳細はNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構のURLよりご確認ください。 http://www.cudo.jp/

特定非営利活動法人 Color Universal Design Organization
理事長 武者廣平